経済はいろいろな分野のニュースで動いている

かつて日本にはバブルと言われていた時代がありました。1980年代の後半の数年間です。バブルという言葉が使われるのは当時の株価が異常だったからです。ほんの1~2年の間に2万円から4万円近くまで上昇しました。これほどの短期間に株価が上がったのですからバブル以外のなにものでもありません。
本来、株価というのは企業の業績が反映するものです。基本的には将来の企業の業績を予想するものですが、その将来はそのときどきの状況に左右されます。例えば、株を長期で保有する目的の人ならば10年くらいのスパンで考えるでしょうが、1年~2年くらいのスパンで考えているなら現在の業績やヒット商品などを参考にして株を選びます。
しかし、株価は企業の業績だけで決まるのではありません。そのときの世界情勢が影響を与えます。情勢とは例えば政治やビジネス界、金融などあらゆることが株価に影響します。これは「卵が先か鶏が先か」の論争に似ていますが、株価が経済や金融に影響を与えることもありますし、反対に経済や金融の変化が株価に影響を与えることもあります。どちらにしましても株価がいろいろなこととつながっていることになります。
そして、「いろいろなこと」を伝えるのがニュースですが、これはつまり「ニュースが経済を動かしている」ということもできます。最近はフェイクニュースという言葉を耳することが多いですが、仮にフェイクあっても世界が動くこともあります。とりわけ経済はニュースに左右されますので注意が必要です。
具体的な例を紹介しますと、中東で戦争が起きますと石油の価格が暴騰します。理由は中東には産油国が集中しているからです。石油に関する情報で言いますと、米国では新しい技術が導入され石油の産油量が莫大に増えました。この技術について情報が伝えられますと、それもやはり石油価格に反映されることになります。さらに言いますと、自動車の燃費を向上させる技術が発明されますと、やはり石油価格に影響を与えます。
金融の世界はさらに情報に左右されることがあります。米国のFRBの議長が景気について発言するだけで市場関係者は反応し株価が上下します。もちろん株価の変動は企業の業績に影響を与えます。このように世の中の全体を見て行きますといろいろなニュースが経済を動かしていることがわかります。本当にできる有能なビジネスマンが世の中の情報に敏感でいる理由はこの点にあります。情報をどれだけ早く取り入れることができ、そして活用できるかが勝負の分かれ目になるからです。